スケバン刑事II少女鉄仮面伝説 第43話

画像数年前にドラマの最終回の次の回を想像して書くというのが
流行ったのですが、PCファイルを整理してたらその時書いた
のが出てきて、読み返してみるとなかなか面白いので
ちょっと公開してみようかと・・・・

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■スケバン刑事II少女鉄仮面伝説
第43話 脚本:colore arancione管理人

■設定(第42話の1週間後、サキの退院後初めて3人が会う喫茶店)
戦闘なし
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■キャスト
麻宮サキ (2代目スケバン刑事 現代風土佐弁)
中村京子 (サキの友人 下町江戸っ子風)
矢島雪乃 (サキの友人 お嬢様言葉)
宮本 (矢島家運転手)
西脇 (内閣機密調査室のエージェント、高校教師、クール)

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信楽老との戦いから一週間後
いつもの喫茶店

お京、雪乃、テーブルで話している。

お京  「あーあー、かったりぃなー」
雪乃  「まあ、お京さん、お行儀の悪い」
お京  「だってよぉ、あの命からがらの戦いがやっと終わったと
     思ったらよぉ、なんか気が抜けちまって・・・」
雪乃  「そんな、やっと平和になったのです、これは喜ぶべき
     ことじゃありませんの」
お京  「そんなこと、わかってるよ、ただなぁ、なんかこの、
     もうスカーッとできないのかと思うとなぁ」

サキ、喫茶店へ入ってくる
腕に包帯を巻いている

お京  「あ、サキだ」
雪乃  「まあ、もう頭の包帯はとってよろしいの?」
サキ  「ウン、おまんらこそ、腕は大丈夫なんか?」
お京  「あったりめえよ、こんなのなんてこと、あっイタ・・」
雪乃  「お京さん、あまり無理をなさらずに」
お京  「しかし、病人ばっか3人でお茶してるなんてカッコわりぃよな」

3人、笑う。

サキ  「雪乃さん、お京・・・、いままでウチの戦いに協力して
     くれて、本当にありがとう、この1年間、ウチはおまんらの
     学園生活を台無しにしてもうたのかも知れんちゃ」

サキ、頭をさげる

お京  「なんだよぉ、改まって」
雪乃  「そうですわ、この戦いに協力すると決めたのは私達自身
     ですわよ、もし生きて帰れなくても本望だと思っておりましたのに」
お京  「そおそお、そんな堅苦しいあいさつなんて止めにしてさぁ、
     ケーキ食おうぜ、ケーキ!」
雪乃  「サキさん、お飲み物はなんになさいます?」
サキ  「・・・おまんら・・・、おおきに・・・」

サキ、目がうるむ・・
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(タイトル)
(CM:1分30秒)
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3人、楽しそうに談笑している。

お京  「ところでよぉ、おまえさん、これから早乙女志織、って
     改名するのかい?」
サキ  「いいや、改名というより、ウチの戸籍を調べてみたら、
     最初から早乙女志織と書いちょった」
お京  「ええっ?」
雪乃  「それでは?」
サキ  「ウン、五代陽子っちゅう名前は、どうやら母上がウチの
     身元を隠すために、役所に便宜を図ってもらっちょったらしい」
     「それに、どうやら信楽老の圧力もかかっちょったらしい」
お京  「ふーん、それにしても、すっげぇじいさんだよなぁ
     信楽老って」
雪乃  「・・・で、クラスのみなさんには、どう説明なさるの」
サキ  「西脇さんがうまいこと言っといてくれるそうじゃ、でも、
     いままでサキで通してきたきに、おまんらも、今までどおり、
     サキって呼んどうせや」
お京  「そうだよなぁ、いまさらサキが志織って名前だって
     言われてもなぁ」
雪乃  「あら、そんなことありませんことよ、どこのご令嬢かと思える・・・
     素敵な名前ですわぁ・・・」
お京  「はいはい、ったくお嬢様は・・・」
     「そういえば、西脇って言やぁ、あいつ、先公のくせして、
     刑事だったなんて」
雪乃  「あら、お京さんはご存知ではありませんでしたの」
お京  「えっ、おまえ、知ってたのかよ」
雪乃  「いいえ、でも、只者ではないとおもっておりました。
     雪乃の目はごまかされませんことよ・・・・でも、おそらく、もう学校には?」
サキ  「ウン、西脇さん、今年いっぱいで学校を辞めるっちゅうとった」
お京  「ふーん、そうなのか・・・」

サキ  「ところで、雪乃さん、ちょっと相談したいことがあるんじゃけんど」
雪乃  「・・・?」
サキ  「実は、信楽老が死んで・・、ほら、信楽老には肉親おらんし、
     養子もみんな死んでしもうたろぉ・・、つまり・・ウチしか残っちょらんきに・・」
雪乃  「ひょっとして、あの莫大な遺産は、サキさんに?」
サキ  「・・・戸籍の上では、信楽老はウチの祖父ということになっちょる」
お京  「すっげぇじゃん、サキ、いきなり大金持ちかよぉ」
サキ  「・・お京!」
     「あれは、世の中の人々を苦しめて得た不当な財産じゃ、そんなものを
     ウチが引き取るわけにはいかんちゃ・・・」
雪乃  「では?」
サキ  「ウン、西脇さんが、政府機関の管理下に置かれるっちゅうちょった」
お京  「なら、問題ないじゃん」
サキ  「・・・薔薇館」
お京  「え・・・、あの、サキの生まれた?」
サキ  「ウン、あの家はもともと父上と母上のもんじゃきに、ウチに
     相続権があるといわれた・・・けんど・・・ウチはまだ高校生じゃ・・・、
     遺産のことなんぞ、ようわからんちゃ」
お京  「なるほどぉ、でもあそこには源十郎さんが住むんじゃないのか」
サキ  「あん人には、家族がおるきに、そっちのほうへ移るらしい。
     そこでじゃ・・・、雪乃さん、おまんのお父上はそのあたりにくわしいじゃろ?
     何か人々のためになるように使ってくれるように、お願いしてもらえんじゃろうか?」
雪乃  「なにをいわれますの、あの館はサキさんがお生まれになった
     大切な家。それを人に譲るなどと・・」
お京  「そうだよ、おまえが住めばいいじゃないかよぉ」
サキ  「今のウチには無用のもんじゃ、それに、雪乃さん、ヨソではなく、
     おまんじゃから、安心してまかせられるっち思うて・・」
雪乃  「・・」
お京  「雪乃ぉ、どうすんだよ・・」
雪乃  「そうですわねぇ、サキさんがそこまでおっしゃるのなら、
     お父様に相談してみます。けれども・・・、あの館は、お預かりする
     ということにしておきますわ。いつか、サキさんがご成人なされて、
     必要になったときは、いつでも私にお言いつけになって。
     それまで、大事にお預かりするということにいたしましょう。」
サキ  「ええのか?税金とか、かかるのじゃろう?」
お京  「サキ?おめえさん・・税金って知ってるのかよ」
サキ  「・・・・」

(サキ、ふくれ面)

お京  「まっ、天下の矢島財閥のお嬢様だぜ、そんなのちょろいちょろい・・・」
雪乃  「そうですわ、安心してこの雪乃におまかせください、
     決して悪いようにはいたしませんことよ」
サキ  「雪乃さん、おおきに」

帰り道

お京  「・・・実はさぁ、あたい・・・ガッコ、やめようかと思って・・」
雪乃  「えっ?」
サキ  「なんでじゃ?あと数ヶ月で卒業じゃろ?」
雪乃  「そうですわ、それに、梁山高校の番長はどうなさるおつもり・・?」
お京  「そんなもん、どうだっていいよ、子分の誰かにやらせるか・・
     そうだ、サキ、おまえにゆずってやるよ」
サキ  「お京!!・・・理由は聞かせてくれるんじゃろうね」
お京  「ああ・・」
お京  「実はよ、おまえさんの出生の謎を解くためにいっしょに戦っててさぁ、
     あたいも・・自分の両親がどんなヤツかとか、ひょっとして、妹か、姉ちゃんが
     いるんじゃないかと思ってよ、そいつを探そうとおもうんだ・・」
雪乃  「えっ!!」
サキ  「そんなら、今度はうちが協力する番っちゃ!!お京なにを
     水臭いことを言うちょる!!」
雪乃  「わたくしも!!」
お京  「おいおい、そんな大層なもんじゃねえよ、もう青狼会も信楽老も
     いやしねんだから・・」
     「普通に役所とか行ったり、聞き込みしたりするだけだからさ、
     戦いもなにもないんだぜ、じきに終わるさ」
サキ  「そりゃそうじゃけんど・・・」
お京  「まあ、今年いっぱいはガッコ行くけどよ・・・そうだ、
     卒業式にはちゃんと行くからさ・・」
サキ  「・・・けど、卒業・・」
お京  「ふん、あたいには卒業するとかしないとか関係ないよ、
     卒業式に制服きて、おまえらに会いく・・それがこのお京様にとって、
     一番大事なことだぜ・・・。」
     「それに、ちょっと調べたいことがあってよ・・」

思いにふけるお京
聖フランシス女子高等学校、真行寺麗の回想シーン
(・・・・真行寺麗・・・おまえはいったい・・何もんだよ・・・)

サキ  「ふーん、さては、おまん、どこぞに思い人でもいるがかね」
雪乃  「まあ!!、お京さんも隅において置けませんわね」
お京  「ばか、おまえらなぁ」
サキ  「そういえば、前に屋上でラブレターをみちょったことがあったの、
     「思われにきび」もこさえちょった・・・」
雪乃  「お京さんたら・・・、私にお隠しになっていたの?」
お京  「あ!ほ!」
     「・・・ったくタコなんだから・・おめえら」

雪乃もあらたまって

雪乃  「実は・・・わたくしも・・・」
サキ  「えっ?」
雪乃  「学校を休学しようかと思っています」
サキ  「どういうことぞね?」
お京  「なんだよぉ、おまえまでアタイの真似しなくったって・・」
雪乃  「いいえ・・、実はわたくし、かねてより、帝王学を学ぶために、
     英国へ留学したいと思っておりましたので、その準備のために、
     3学期は休学しようと思っておりますの」
サキ  「なんじゃ、二人して、ウチを置いてけぼりにするがかぇ??」
お京  「まっ、とにかく、今年いっぱいはさ、3人で、フツーの女子高生楽しもうぜ・・!!」
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サキの腕をとって、腕組みするお京。
それをみて雪乃も反対がわのサキの腕を組む。
3人、笑いながら歩いていく。
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お京  「サキは卒業したらどうすんだよ・・・あたいは、頭もわるいし・・・
     ケンカしかできねぇからさ、働くよ、どっかで」
サキ  「ウチは・・・」
     「ウチは・・・大学に行こうと思う」
お京  「えっ・・・!!!」
     「サキが大学ぅ・・??」
     「ぷっ・・ははは・・・サキが大学ってゆうタマかよぉ・・」
サキ  「何がおかしいんじゃ・・ウチは真剣ぞね・・」
雪乃  「そうですわ、お京さん・・・サキさんに失礼ですわよ」
     「それで、大学で何を勉強なさるの?」
サキ  「・・・考古学」
お京  「考古学ぅ・・?サキが・・・?」

お京、またふきだしそうになるのを、雪乃が抑えて・・・

雪乃  「では、お父様と同じ道を?」
お京  「あっ!!」

はっとするお京。

サキ  「ウン」
お京  「そうか・・それで・・・、でも漠然と考古学って言ったって・・」
サキ  「鬼怒良の秘宝・・・」
お京  「えっ、あれはサキがぶっ壊したんだろ」
サキ  「そうじゃ。じつは、あの杯を探している最中、ウチは色んな
     不思議な現象をみたし、鬼怒良伝説にはまだまだ謎が
     残っちょるような気がしてならん。もし父上が生きていたなら・・・」
雪乃  「高名な考古学者でいらっしゃったのでしょう?きっと
     鬼怒良伝説の謎を解かれていたでしょうね」
サキ  「ウン、父上がやり残した仕事をやり遂げるちゅうこともあるけんど、
     じつはウチ自身、興味がわいたきたことが大きいんじゃ」
お京  「なるほど・・目指すは学者か・・・」
サキ  「天地学院高校の天道、地道も健在じゃきの」
雪乃  「サキさん・・この雪乃、影ながらお力になってさしあげますわ・・・」
お京  「だけど、サキって、その・・・受験勉強とかしてないんだろ?」
サキ  「・・・、そこなんじゃ、うちにもまだ自信がないきに・・」
雪乃  「いいえ、サキさんは、以前、秀才しか行くことのできないという
     修好塾の入学試験に合格なされたんですもの、勉強さえすれば、
     きっとなんとかなりますことよ」
お京  「そっか、そんなことあったっけ、あれって高校3年間の全教科の試験
     だったんだろ?そっか、サキって、おりこうちゃんなんだ・・・」

お京、からかう

サキ  「む・・」
     「補欠入学じゃ。それに・・・あれはきっと、まぐれじゃきに」
お京  「ふーん、あたいはサキが刑事の仕事に味をしめて、
     警察志望になるのかとおもったぜ」
サキ  「スケバン刑事には、どうやら三代目がなったらしい」
お京  「えー!!そうなのか?」
サキ  「ウン、しかも、ウチの・・・、麻宮サキを名乗ることになるそうじゃ」
お京  「えっ!そいつ、なんていうヤツだよ、見に行こうぜ!!」
サキ  「じつは、まだウチにも何も知らされてないがよ・・
     トップシークレットじゃそうじゃ」
お京  「シークレットもなにも、麻宮サキが二人になるんだぜ!」
雪乃  「いえ、でももうサキさんは志織さんですから・・」
お京  「あれっ?うーん・・そうか・・ややこしいなぁ」
サキ  「うちにも、どうなることやらさっぱりじゃ・・・それに、
     まだスケバン刑事が必要なほどの問題が、学園に起こっちょるのかもしれん」
お京  「なるほどな、まあそれはその三代目サキに任せるっていうことだよな」
サキ  「そういうことじゃ」
お京  「そうか、3人とも、それぞれ、別の道をすすんでいくんだな」
雪乃  「たとえ、離れていても、わたくしたち、生涯の友ですわ」
サキ  「ウン」

3人、目を合わせてうなずく。
前方から矢島家のロールスロイスがやってくる。

雪乃  「あっ、車がきましたわ、わたくし、これで失礼いたします。
     サキさん、お京さん、また明日」
お京  「おお!」
サキ  「また明日」

雪乃を乗せたロールスロイスが去っていく。運転手は宮本。

お京  「じゃあ、あたいもここで、じゃあな、サキ」
サキ  「ウン、また明日」
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お京、帰っていく。
サキ、ガレージハウスの前まで帰ってくる。
前に停まっていたスカイラインの窓がひらく。
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西脇  「今、帰りかサキ・・、いや、志織とよぶべきか・・・」
サキ  「西脇さん・・・!」

ガレージハウス2階のサキの部屋
サキと西脇、ガラステーブルに座っている。
テーブルには丸い風呂敷包み。

サキ  「・・・・鉄仮面?」
西脇  「うむ、館の裏庭の池から回収した、どうだ、まだ、
     おまえには必要か?それとも・・・おまえの12年間を閉じ込めた鉄仮面、
     あるいは、もう見たくないかもしれんな・・・」
サキ  「いいや・・・持ってきてくれてありがとう、西脇さん。
     これは父上の大事な形見のひとつじゃ」
     「西脇さん・・・、もうなにも隠すことはない、どうじゃ、何でもええ、
     おまんの知っとる父上の話をしとうせや、父上はどのように話したのか、
     どんな癖があったのか・・・どんな技をもっちょったのか、
     おまんの友人としての父上は?」
西脇  「・・・それで、おまえの気が休まるならば・・・話そう・・・しかし・・」
サキ  「大丈夫っちゃ、もう・・・」
西脇  「そうか、実はおまえの父、早乙女七郎は・・・」

(西脇、身を乗り出す)

西脇  「仮面ライダーの1人で、じつは今も生きている」
サキ  「ええっ!!」

(CM:1分30秒)
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